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1800年代 ジンボトル 【Antique Gin Bottle】

2010.10.30 Sat
お疲れ様です。
台風。

子供の頃は好きでした。
学校の早引けとか。無意味にどきどきしたりとか。

今は嫌ですね。通勤や店の売上とか店舗の心配とか溜まった洗濯物とか傘立ての位置とか歯磨き粉が切れたりとか爪が伸びたりとか自宅を出る時毎度どこぞの犬が吠えるとか、そんな理由で。
これが大人ってやつなんですね。


なんつって腐っていても仕方が無いので前日入荷したヴィンテージというかアンティークのボトルを調べてみたり棚を作ったりしてました。

DSCF5038.jpg
↑以前貰った廃材。
DSCF5042.jpg
↑これになりました。 僕ってばエコです。



はい。どうでもいいですね。



え~


商品紹介です。

1800年代 ジンボトル 【Antique Gin Bottle】
ジンボトル 04

ジンボトル 02

ジンボトル 03

ジンボトル

先日ミシガン州のじょんさんから買取致しましたアンティークとなります。
英語しか喋れない為、商品説明も全て伝わったわけではありませんが、じょんさんによると、
①1860年代のジンのボトルだ。
②西アフリカのモノだ。
③査定の際、作業台に乗せたら、じーざす。もっと真ん中に置いてくれ。怖いから。
④じょんさんはおじいさんだ。
⑤妖精が入っているかもしれない。

でした。意外と伝わるモノです。

一緒に持ってきた商品も一様に古いものばかり。
1904年のフランスの新聞。
1930~50年代の眼鏡、サングラス(多数)。
1933年のシカゴの~エキスポ的商品(パンフ等)
60年代以前のバッヂ多数(かなり古い)
等々。

妖精が入っているらしいので洗わずに販売致します。
(中に入っているホコリか土かは解りませんが、価値を下げそうで怖いのでこのまま販売致します。ご使用の際は遠慮なく洗って下さい。)

TEL:080-1195-3148

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一応調べました。本物のようです。詳しくは続きを読むでどうぞ。


さて、調べてみました。
おそらく1800年代のモノに間違いないかと思われます。
そしてやはりジンボトルとして使われていたモノのようです。
瓶に描かれた文字は会社名のようですが、いくらググっても出ませんでした。しかしこの形の同年代のものはありました。まず頭が大きくお尻が小さいのが特徴のようです(積み上げても箱に入れても一本だけ飛び出たりしないようにこの形になった)。あとは年代。

じょんさんが云う1860年代とは、これも一概に間違っていないようです。この説明は過去の人類の残念な歴史に関係していました。

以下簡単にまとめてみました。
16世紀にスペインによって大西洋の奴隷貿易が始められました。西ヨーロッパの安価な綿製品、真鍮等装飾品、金属製品、ジンなどの酒類、鉄砲そして現地では通貨だった子安貝などを積んだ船がアフリカ西海岸でそれらを奴隷と交換するという貿易。。
この奴隷貿易は1800年代までヨーロッパ文明の諸国のほとんどが行われていたようです。
イギリスで奴隷貿易禁止令が出たのが1808年、イギリスでの奴隷制度の廃止は1830年代、アメリカ合衆国では1863年、ブラジルでは1888年。長いですね。そしてこの奴隷貿易ほとんどが熱心なキリスト教徒であったといわれています。

もっと細かく書くと、奴隷を金品と交換、と簡単なものではなかったようです。簡単にまとめてみました。


ヨーロッパの奴隷商人たちは
0. ヨーロッパの港で、
1.ヨーロッパ製の鉄砲、ガラス製品、鉄、綿織物、ジン(強い酒)を船に積み込む。
2.このヨーロッパ製品を西アフリカの海岸まで運び奴隷と交換する。
3.交換した奴隷を、南北アメリカに運び奴隷をアメリカ産の砂糖、コーヒー、綿花と交換する。
0.これらアメリカの品をヨーロッパに持ち帰る。

つまり、
ヨーロッパ→アフリカ→アメリカ→戻る
となり、3つの拠点を結ぶ三角奴隷貿易を行っていたようです。

ふ~

暗い歴史ですね。メゲソウです。

つまり今回の商品はじょんさんの云うとおりである可能性が非常に高いです。
1860年代と云うのも最低でもという意味で、もっと以前のものかもしれません。(おそらく)
あと西アフリカのモノ、というのもあながち間違いでは無いようですね。正しくはヨーロッパ諸国のどこかの製造となりますが、消費されたのが西アフリカという事でビンゴでよろしいかと。

歴史的価値の高い(かもしれない)アンティークだと思います。
(※専門的な解析等はしていません。当然か。)

飾って遠い歴史に思いを馳せるもよし。
磨いてジンを入れて愉しむもよし。
購入後即鑑定団に持ち込むもよし。
中の妖精を愛でながら酒を呑むもよし。

用途は無限大。
是非♪


P.S.肉眼では妖精の確認が取れませんでした。
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